2008/12/03

今年一番心に響いた本

オンライン書店の年間ベストセラーがでていました。

http://www.honya-town.co.jp/hst/HT/best/year.html

このサイトがどういうものかあまりよく知らないので、どれだけ信憑性のあるランキングかどうかはわかりませんが、いろんなジャンルごとに掲載されてたいのでわかりやすくてよかったです。

今年も最後の月になりました。

この1年を振り返って1番思い出深いことを思い返すように、私はこの一年で一番おいしかった食べ物、一番面白かった本を考えます。

今年一番心に響いた本といえば、やっぱり宮部みゆきの「孤宿の人」。
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?isbn_cd=9784404035585

主人公”ほう”のけなげで純粋なさま。
相手を想う気持ちに取り付かれて我を忘れた、または我を殺した所業。

登場人物誰もが自分に正直にまっすぐなので、それぞれの言動に引き込まれ、ショックを受けてしまう。ストーリーの強さに取り込まれてしまいます。
こんなに涙を流しながら読んだ本は久しぶりでした。

それから、これは面白い!と感じたのは海堂尊の医療ミステリーシリーズ。
これは私が個人的に医療好きだからかもしれませんが・・・。

「チームバチスタの栄光」は、映画・ドラマ化されて有名です。映像はどちらも見ていないのでわかりませんが、本はとってもおもしろい。ストーリーはもちろんのこと、作者が現役医師のため、医療現場の臨場感がすごく感じられて、読者もその場にいるような気持ちになります。それから大学病院ならではの様子も楽しめます。

バチスタシリーズは5作出ているのですが、その中で面白いのは「バチスタ」か今度映画化される「ジェネラルルージュの凱旋」、「ブラックペアン1988」。このシリーズ以外で好きなのは「螺鈿迷宮」です。

海堂尊の作品は、どれも共通した大学病院や街が舞台になるので、すべて読んで全体像を楽しむこともできます。

本当に本って素晴らしい!本がこんなにあふれている時代に生まれてよかった。