◆ 現地時間6時半 日本時間13時半 ◆
起床。なんと朝から晴れ。
だんだん時差が治ってきました。
今日は、ワロン地方のナミュールとディナンに行くことに。
ワロン地方はフランス語が主でほとんど英語が通じないらしい。
電車のアナウンスも英語が無くなり、駅名を見て降りるしかなくなりました。
まず向かったのは、ブリュッセルから1時間半ほど電車で行ったディナンの街。
静かな田舎町で、人が少なくて駅も簡素な感じでした。
駅から出て、ムーズ川沿いにあるノートルダム大聖堂と、そのすぐ横にある城塞(シタデル)へ。
絶壁に立てられたシタデルは、教会と合わせてみると何だか不思議な風景に見えます。
シタデルにはロープーウェイを使って上りました。
絶壁から見下ろした街の景色は、川と街並みが見事にマッチしていてとてもきれいでした。
↑帰りは頑張って階段でおりました。頑張って階段を下りる旦那さん。
階段を下りて街の地図を見ると、城塞に沿ってleffe(レフ)の文字を発見。
もしかして、ベルギービールのleffeを造っている街なんじゃ?と思い、ムーズ川沿いを歩きleffeの街を目指しました。
ベルギービールというのは、実は800種類以上もあります。
その味は様々で、ワインのような深さがあって、日本のビールとは全く違います。
修道院で作られていたものが多いのですが、いまは一般の業者さんに製造権がわたり販売されているものが多く、そのビールはアヴィビールといわれています。そして、今でも修道院の中でしっかりと伝統の味を作り続けているのは、トラピスト修道院で、世界に6箇所しかなくそのビールたちはトラピストビールと呼ばれています。
leffeはアヴィビールです。
歩くこと20分。leffeの街に到着。そして、思った通りleffeを作っていたleffe修道院を発見!
残念ながら、この時期は閉館しているらしく中には入れなかったけれど、leffeビールのラベルに書いてある実物の教会が見られました。
↑左の写真はleffe修道院。右の写真はleffeビールの看板。ビールのラベルと同じ建物です。
←これがleffeビールの実物。
leffeの街を散策していると、おなかが空きすぎた旦那さんが低血糖症状を出しはじめたため「何かしら食べさせなければ」ということで、とりあえずそのあたりのお店にはいってみました。
そして、ここで一番感動したこと。
それは、旦那さんの言語能力。
英語は大丈夫だし、日本語も普通の日本人よりも知っている旦那さん。
いつかフランス語を勉強したいとよく言っているけれど、なかなか時間が取れないようです。
ここここディナンの町は、英語が全く通じません。
お店に入ったはいいけれど、メニューはもちろんフランス語。定員さんもフランス語オンリーなのです。
お肉の焼き方「ミディアム」という言葉も通じないくらい・・・。どうしよう・・・と私は困っていたのですが、、、
奇跡的なことが。
食べることが大好きな旦那さん。なぜかフランス料理の名前はわかるらしく、メニューを見て「これは魚だ」。店員さんが話しかけてきたら「デザートはキャラメルプリンかショコラムースがいいか聞いているみたいだけど、どっちにする?」とご飯に関する単語ならば読み聞きが出来ることが判明しました。
本人もびっくりしていたけれど、これには私も大感動。さらに尊敬するようになりました。
おなかも満たされて、その後、再び電車に乗ってブリュッセル方面へ30分ほど引き返したところにある、ナミュールの街へ。
ナミュールはムーズ川とサンブル川が合わさるところに町があります。
ここでも街が見下ろせる城塞(シタデル)を目指しました。ナミュールはディナンとは違って大きな町でした。
シタデルに向う途中は若者向けの洋服屋さんやカフェがあって、日本でいうと銀座のような感じでした。
ショッピング街を抜けてサンブル川に掛かる橋を渡ると、目の前にシタデルが見えてきます。ここにはロープーウェイは無くて、階段と坂道を登っていきました。
頂上から見た景色は、見事な絶景。
ムーズ川方面には新しい街が、
サンブル川方面には旧市街が見えました。
旦那さんはこの景色が一番気に入ったそうです。しばらく街を眺め、歩きつかれた足を癒しつつ、のんびりと過ごしました。
夜は、再び昨日のビアカフェ「BXL」へ。店員さんにも覚えられていて、快く迎えてもらいました。
大好物の蟹クリームコロッケ、旦那さんが食べたがっていたカルボナード(牛肉のビール煮込み)、ムール貝の蒸し焼き(今日は白ワイン蒸し)を食べ、ベルギービールを飲みながら楽しい夕食をとりました。
ようやく、グラン・プラスがライトアップされる時間まで起きていることができて、ホテルの部屋からは綺麗な夜景が見られました。
21時半、就寝。