◆ 現地時間5時半 日本時間12時半 ◆
起床。曇りのち晴れ。
今日は電車に乗って「天井のない美術館」と呼ばれる水の都ブルージュへ。
電車のチケットはベネルクス3国の電車が5日間乗り放題になる2等席で139ユーロのチケットを購入しました(ちなみに2等席、1等席との違いは、日本のグリーン車と普通車の違いと同じ。長距離列車は1等席にはご飯が出る場合もあるみたいだけど)。
ベルギーの駅には改札が無くて、電車の中での検札のみです。もしチケットを持っていないと、高額な罰金になるのだとか。また、日本のように乗り越し清算が出来ないので、念のためフリーパスチケットにしました。
ブルージュまではブリュッセル中央駅から約1時間の旅でした。
水の都ブルージュは、イタリアのベネチアを思い出させるような綺麗な街です。
中世の町並みがそのまま残っていて、まるでおもちゃを並べたような綺麗な建物ばかり。さすが、天井のない美術館といわれるブルージュ。目的地に着かなくても散歩をするだけで建築物に目が奪われます。
←魔女の宅急便のキキが住んでいそうなおうちを発見。
街を散策しながら、まずは州庁舎や鐘楼が並ぶ街の中心マルクト広場へ。
このマルクト広場も世界遺産。そして、15分ごとに綺麗な音で時刻を教えてくれる鐘楼も世界遺産です。
可愛い街中の路地を迷いながらもたどり着いた広場はたくさんの人でにぎわっていて、観光客を乗せて走る馬車が並んでいました。
本当に素敵な街並みで、出来たら住みたいくらいです。ランチは旦那さんが「ここで食べたい!!」と散々言っていたレストランへいきました。
旦那さんはおいしいものが大好き。ベルギー旅行のために、「ベルギー美食紀行」という本を買って隅から隅まで読み「どこで何を見る」というよりも「どこで何を食べる」というのを中心に考えていました。
今日は夫婦で経営しているという、地元民に愛されているフランス料理屋さんへ行くことに。
Meestraatという通り沿いにある、小さなレストランchez Olivier(シェ・ゾリヴィエ)へ。
川に面したとても可愛い一軒家レストランは、直ぐに見つかりました。
お食事を運んできてくれる奥さんはとても暖かくて、やさしい感じ。可愛いレストランの窓側でお食事を待っていると、息子さん2人がお昼を食べに学校から帰ってきて常連のお客さんに握手で挨拶をしていました。カウンターにいるお母さんにただいまの報告をして、そのまま2階の部屋へ上がっていきました。なんだか暖かい家庭を垣間見て、お食事をいただく前からこのレストランに来て良かったと思いました。
そして、お料理は。
これには本当に大感動です。
お店の雰囲気と同じくお料理も家庭的なのに、これまで食べたことの無いくらいおいしいお料理でした。ベルギー近くに住んでいる人、または旅行する人はぜひ行ってほしい。私たちの中では、この料理を食べたくてベルギーを再来すると言っても過言ではないというくらいです。私が最高に気に入ったのは、前菜で出てきたマッシュルームのスープ。「え?」と思われるかもしれないけれど、濃厚な味できのこのいい香りがして、これは簡単にはまねできないおいしさでした。前菜から驚きの連続です。
大満足。ベルギーに来てよかったと心から思いました。
お食事をしたあとは、運河沿いを散歩しながら聖母マリア教会へ。
ここにはミケランジェロの聖母子像があるのです。
日本ではまず写真はとれないけれど、ベルギーでは写真撮影が自由です。ベルギーは世界遺産も沢山あるけれど、芸術の国でもあるのです。
こんな街の中で偉大な芸術家の作品にふれることって、なかなか出来ません。
芸術と街を十分に堪能した後は、ベルギーワッフルを食べながら湖のある公園を通ってブルージュ駅へ戻りました。
この日の晩御飯はブリュッセルに戻って、グラン・プラスにあるビアカフェへ。
おなじみ蟹のクリームコロッケとムール貝の蒸し焼をベルギービールで戴きました。
←バケツいっぱいのムール貝のワイン蒸しとフリット。
20時帰宅。大満足の1日を振り返りながら就寝。